自分が最初にロードレーサーに触れたのは、中学生の時に出場したトライアスロンだった。トライアスロンでは3種目中バイクのタイムが一番良く、更に楽しかったこともあり、すぐに近くの自転車屋のロードチームに加入。本格的にロードレースに出場するようになる。この頃から、雑誌やテレビで見るヨーロッパのプロレースに憧れるようになり、いつかはプロ選手になって活躍してやろうと思い練習にも力が入るようになった。
月日は流れて、去年は今までのシーズンの中でも一番調子が良くていい走りが出来た。しかし、後半戦から調子を落として全く走れなくなってしまい、苦しいレースが続いた。にも関わらず、今年ビッグチャンスが訪れた。ずっとお世話になっていた日本鋪道の大門監督の紹介で、ミヤタスバルに加入することになったのだ。自分から見れば皆強い選手ばかりだし、伝統のあるチームなのでとにかく恥をかかない様に、昨年から気合いを入れて練習をしてきた。しかし、今年は全然走れずにツライ日々が続いている。それでも今月の終わりには全日本選手権があるので、今持ってる力を全て出し切っていい走りをし、応援してくれている人達の期待に応えたいと思う。
大きなチームに入って感じたことは、それまで自由に走っていた環境に比べて、目に見えないプレッシャーなどが大きいということ。
他人に調子を聞かれた時などに、つい「調子が悪い」と答えてしまうが、走るための環境は良くなってるのに調子が悪いと答えるのは、自分の能力がありませんと言っているようなもの。だからこれからは「自分は進歩してるがまだまだ」と答えたい。だって、コンディションとかそうゆう事言えるレベルではないし、大きなチームには走るための良い環境があると思う。
でも、それ以上に目に見えない責任がある。
昔はレースでダメでも忘れ去られるだけで、良い時はけっこう褒めてもらえたりした。でも今は違う。ミヤタスバルのジャージを着て集団から遅れれば、冷たい視線を浴びてしまう。良くて当たり前と評価される。気持ちが乗らなくて酷い走りをすれば怒鳴られることもある。好き勝手やってきたクラブチーム出身の自分にとっては、今は走れる良い環境を生かすよりも、このプレッシャーや責任との戦いを克服するので精一杯だ。
しかし、自分が目指したいのは、大きなチームできっちり結果を残せる選手。その時がくれば本当に良い選手になったと胸を張って言えるから。逆にここで力を伸ばせなかったらそれは3流選手だということになる。
とにかく目の前にはやらなくてはいけない事がたくさんある。今はアルバイトしながらの活動だが、本場にも仕事をしながら走っている選手はたくさんいるらしい。一つ一つ壁を乗り越えてチームから必要とされる選手になりたい。
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