| 気が付けばミヤタ・スバル4年目。チームで一番の古株となっていた。だからと言って、えらい訳でもなんでもない。ただの、一チーム員だ。
同じチームに4年間在籍するのは、学生の時以来のこと。ミヤタ・スバルにお世話になる前、クラブチームに在籍していた7年間は、チームを転々としていたため、無我夢中で走ることしか考えてなかった。自分の居場所を見つけるために、走り続けてきたように思う。
学生の時は人数が少なかったせいだろうが、年追うごとにそれなりの役職を与えられ、責任を持って仕事をした。
ミヤタ・スバルに入った当初から、2番目というポジションが今も変わらない(年齢的なこと)。役職は副キャプテンだ。自分のポジションを認識し、スタイルを確立させるという事は、集団で行動する上で非常に重要な事。これはレースを走る上でも、全く同じである。
ミヤタ・スバルには個性的な選手が揃っている。お互いの走りを、本当に理解するには時間が必要だ。それぞれが役割を持ち、責任ある走りをし、それが成功した時に、はじめて勝利に手が届く。
私のスタイルは逃げること。後方にスプリンターがいるから、もし捕まったとしても次の展開に移るだけだ。だが、全力で逃げ、その中での勝負になることもある。そうなると、一気に責任が重くのしかかってくる。先日、そうやってめぐってきた、その1つの責任を、やっと果たす事ができた。お互いに尊重し合い、協調性を保ち、自分の役割を遂行する。チームで動く以上、自分のエリアをはみ出してはいけない。野球やサッカーを見れば想像しやすいだろう。自転車も同じだ。
しかし、時には慣れきった枠をやぶり、もっと上を目指したくなる。そんな時はアタック!自らの可能性に賭けてみるのだ。それが成功しようと、失敗しようとも、次には新たなる展開が待ち構えているものだし、信頼する仲間がその穴を埋めてくれる。これが、チームワークであり、こうやってより強い信頼関係は築かれるのだ。
私自身、昨年のベルギー遠征は無謀な挑戦だった、と今では思う。否定的に捕らえているわけではなく、後悔もしていない。ただ昨年は、チームに迷惑をかけてしまったと反省し、もう少し慎重に振る舞おうと、今は自分の役割を考えながら走るようにしている。この、レースから学んだことは、一般社会生活にも通ずることらしい。
いちチーム員として、自分のポジションを確認しながら、守備的ではなく、攻撃的に自分の居場所を見つけていければいい。気が付けば自転車選手歴15年目。えらくもなんともない。自分探しの旅は続く…。
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