2007年のシーズンがはじまった。
監督として6年目のシーズンとなる。
もう一つの「本業」であるテレビ解説の仕事はもう8年目だ。
20代の頃は「1年が経つのが早い」という言葉をいまいち理解できなかったが、最近はあっという間に1年が過ぎると感じようになってきた。
選手を引退してから、監督+解説業という仕事を続けてきたが、
その中で色々な事を考え、トライし、努力してきた結果、
ここ数年は、自分の形が少しは出来上がりつつある様に感じる。
1年の中でのサイクルも安定して、最初の頃のように「試行錯誤」しなくても仕事をこなせるようになってきた。
ただ、責任の部分で背負うものが年々増しつつある。
自分が追い求めながらやる仕事よりも、やらなければならない仕事の割合が増えてきた。
まあ、仕事というのは「やらされる」のが普通であるし、年をとれば背負うものが増えていくのは当然だとも思うが…
その上で、最近よく考えることは、「継続は力なり」と「マンネリ」という二つの言葉である。
どちらも同じ事を長く続けている状態を示す言葉だ。
ただし、一方はその状態を評価し、一方ではネガティブに表現している。
一般に「楽しい事をしているとあっという間に時間が過ぎる」という表現があるが、自分のなかでは、やりたい事をやっていた割合が多かった若い頃の方が、むしろ1年は長く感じていた。
よって上記の言葉は、1日とか、1週間くらいの短い時間軸に当てはまる表現なのだろう。
「継続は力なり」の観点でいけば、1年が過ぎるスピードが早くなっていこうが、今やっている事を極めていくのがベストだ。
逆に「マンネリ」という言葉を使うならば、自分の理想のもと、自分自身に変化を与える方が人生を有意義に過ごせる気もする。
前者は、信念を持ち、苦しみに耐えながら着実に進む方法で、後者は、感性を大切にしながら楽しみながら進んでいくという感じだろう。
日本で評価されるのは間違いなく前者であり、後者の様な生き方は「怠け者」「ズルイ」という烙印すら押されかねない。
自分自身も、普段から「忙しい忙しい」と口にしつつ、寝る暇がないほど仕事している自分をどこかでアピールしている気もする。
要するに社会の風潮に同化しようとしているのだ。
ただ、監督をしながら若い選手達を見ていると、やはり伸びる選手というのはどこかで自分に我侭だったりする。
この我侭というのは態度が悪いという意味ではなくて、自分というものをしっかりと持っているということ。
選手である意味(強くなるという)を純粋に追えている選手が伸びていく。
彼らの目的は、上に気に入られることでも、多数化することでもない。
自分にはロードレースに対する想いがある。
進みたい方向もある。
当然、現実の部分はしっかり受け入れなくてはならないが、やはり気持ちの部分では「伸びる選手の思考」であり続けたい。
お利口さんの監督だったり、真っ当な解説者ではダメな気がする。
今年のコンセプトは、「1年が長く感じる」と、「疲れた」→「楽しい」へ、
「忙しい忙しい」→「暇で暇で」に変えてみようか?
ストイックを売りにする生き方は徐々に時代遅れとなっていく気もするし。
ただネックなのは、ロードレース自体がストイックを売りにしているという事。
当然、そんな人ばっかりの世界なんで、表向きは「辛いけどがんばってます」キャラでいかないとまずかったりする…
最後に、増田選手がよく使う言葉を紹介します。
「楽し苦しくがんばってきます!」
どうせレース(人生)は苦しいんだから、
笑いながらヨダレ垂らしてた方がマシでしょという考え方。
そんな感じで今年も宜しくお願いします!
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