プロフィール
千葉 英治氏
1962年5月30日 東京生まれ
小学校5年生より社会人3年目まで16年間ラグビーに没頭。中学・高校時代には関東代表、東京代表に選抜。社会人では海外遠征も経験
ラグビー引退後は7年間外洋ヨットのクルーを経験
1995年 MTBに出会う
2000年 日本マウンテンバイク協会のインストラクターの資格を取得、トレイルパトローラーとして他のトレイルユーザーとのトラブル防止に努める。
2001年 “Hide & Alex’s Bike Tours”を設立。山道を楽しむ為のマナー講習をしながら地元トレイルをガイドしMTBの普及に努める
Wheel Talk 目次
8月20日号「仕事のことをお話します」
9月13日号「ベンチャービジネスとしてのメッセンジャー」
10月21日号「救急メッセンジャーのその先のそのまた先へ!」
11月27日号「ここから、ここを含む世界へ」
12月24日号レーサーでなく「チャリダ−」
1月24日号 「自転車に乗ることと、食べること」
2月21日号 「最高の走りにつなげるために」
3月27日号 「“スポーツは文化”を地域から」
4月25日号 「メッセンジャーと風景」
5月21日号 「私がスポーツ自転車普及にハマったワケ」 
6月27日号 Panaracerは、「茄子 アンダルシアの夏」を応援します!
8月28日号 「何故か魅力的に感じてしまって・・・」
9月25日号 「初めての世界選」
10月27日号 「走った後は、地酒だぜ!」
11月25日号 「すべてから学ぶ」
12月25日号 「いつもスペシャル★」
1月21日号「MTB XC競技のトップ選手であり続けること」
2月27日号 「忘れられない一日」
3月26日号 「無名な普通のバイカーより」
4月22日号 「世界で日本人選手が活躍する為に…」
5月27日号 「被写体としての自動車と自転車」
 今までこのコラムに掲載されてきた自転車界の著名な方々と違い、私がMTBに出会ったのはかなり年齢がいってからである。所謂中年になってからである。
 プロフィールにある様に、長いラグビー生活にピリオドをつけ、どちらかと言えばレース艇というよりは宴会艇といった外洋ヨットのクルーをしている間に、体重が増えるだけでなく、苦労して鍛えた筋肉が全て脂肪に変わり、腹の回りが巨大なクラゲ状態になってしまった頃である。体重は100L近くに達しジョギングを始めてもすぐに膝を痛め、長続きせず途方に暮れていた頃でもある。

 ある日、近所に住むカナダ人アレックス・リードにMTBの誘いを受け、お付き合い程度に安いMTBを購入したのが始まりだった。
初めて山に入る日、若干の緊張感を感じながら参加するとメンバーは全員外国人。緊張の度は増した。元ラガーマンと知る彼らの前で泣き言は言うまいと心に決め臨んだものの、100Lの体重はバイクにもきついらしくサドルは折れる、パンク、転倒、真冬の大汗と惨憺たるものであった。ところが最初はきついとしか思えなかった山道が、徐々に景色を楽しむ余裕が生まれ、やがて気づかなかった自宅周辺の緑の美しさや、自然の深さに驚かされるようになっていった。
3ヶ月後体重は14Lも減り更に半年後には20L減り、止められなかったたばこも止めていた。こうして私はMTBにはまっていく。9年経過した今も、リバウンドもなく頗る体調も良い。

平日はサラリーマンをしている為、週末しかMTBに乗ることが出来ないが、幸いにも私の住む神奈川県葉山周辺はシングルトラックに恵まれ家の裏がフィールド状態なので、土休日には簡単に山道を楽しむことが出来る。今では年間80日は山道を走るようになったが、そうなってくると様々な問題が聞こえてくる様になった。多くのバイカーが山に進入することによる、他のトレイルユーザーとのトラブルや、山道へのダメージの問題等々。絶対にマウンテンバイカー立入禁止となることだけは避けたい。この問題にどう取組むか真剣に考えた時に出会う事ができたのが日本マウンテンバイク協会(JMA)であった。2000年4月にインストラクターの資格を取得したが、その目的はスクーリングというよりは、山道の管理者と交渉を進めていく上で何らかの肩書きがある方が相手と信頼を築きやすいと感じたからである。
現在はJMAのパトローラーとして地元の山道をメンテナンスするハイカーグループに所属して山道の補修をしたり、地元バイカーに声をかけて他のトレイルユーザーと共に川の清掃イベントに参加し、バイカーと他のトレイルユーザーのコミュニケーションの場を設けて信頼関係が築ける土壌作りをしている。また役場とも連絡をとり、苦情が入った場合にはすぐにバイク立入禁止にはせずに、私に連絡を入れていただき当事者と直接話合いができる体制にしている。

2001年1月 記念すべき21世紀の夜明け。“Hide & Alex`s Bike Tours”をスタートさせた。動機は私が経験させていただいた山道をMTBではしる楽しさをもっと多くの人に知ってもらい、同時に山道でのマナーを身に付けてもらいたかったからである。そして、私自身が多くのMTB愛好者に出会いたかったからである。
お蔭様で本当に多くの素敵な人たちに出会う事が出来た。パトロールやガイドの他にこういった出会った方々との温泉ツアー、ツーリング、BBQパーティやら飲み会と次から次へとイベントが発生し私の週末は余りに忙しい。

MTBに出会い私の人生は大きく変わったと言っても過言ではない。今回パナレーサーから私のガイド付ツアーを全面的にサポートしていただくことになり感謝の気持ちに絶えない。私のような無名なバイカーであるからこそ、競技者とは一味違う一般バイカーとの繋がりを広くもっている。恩返しの意味でも今後もMTBを通し更に活動の幅を広げて、MTB関係者の役立つことをしていきたいと考えている。

最後にタイヤのサポートしていただいているナショナルタイヤM様、日頃の活動を支援していただいている日本マウンテンバイク協会様にこの場をお借りしてお礼を申し上げたい。

と、ちょっと堅かったかなぁ・・・。
普段はもっと・・・。