自転車に乗っていると、普段見慣れた景色の中から様々なものが見えてきます。季節と共に変化する草花の表情はもちろん、普段見慣れた景色の中にも様々な変化があるものです。
そんな楽しみもお天気しだい。自転車好きな皆さんにとって「天気予報」は最も関心の高い情報の1つ。しかし、知っているようで実は間違って覚えていた!なんて事が良くありますよね。
ここで、「知っているようで実は間違って覚えているかもしれない」天気予報の常識をおさらいしてみる事にしましょう。
今回は代表的なものを3つご説明したいと思います。ちと長いですが、最後までお付き合い頂けますとうれしいです。
■1番間違いが多いのは「降水確率」
ツーキニストに限定せず、皆さんが最も気になるのは「降水確率」ではないですか?
テレビやラジオ、インターネットなどで「長野県南部の明日の予報は曇り時々雨、午前中の降水確率は30%〜」という風に発表されます。
これは「明日の午前中に長野県南部の30%の地域で雨が降る」と思っている方、実は凄く多いんですね。
また、「明日の午前中に30%の時間帯で雨が降る」と覚えている方も多いです。
さらに、「降水確率30%と80%では80%の方が強い雨が降る」と思われている方も多いですね。これは微妙な所ですが、真の意味からするとやはりマチガイです。
実際は、降水確率とは、予報対象区域内において、一定の時間内に降水量にして1・以上の雨または雪の降る確率(%)をいいます。そして、降水確率30%とは、30%という予報が100回発表されたとき、その内の約30回は1・以上の降水があるという意味なのです。
したがって「長野県南部で同じ予報(降水確率30%)が100回発表されたうちの約30回は1mm以上の雨が降る」という意味なのです!
■ヤヤコシイ「一時(いちじ)・時々(ときどき)・のち」の違い
次にヤヤコシイのは「一時・時々・のち」などの時間を表すキーワードです。
「一時・時々」はそれぞれ予報期間(明日なら明日の0時〜24時)のうちに、その気象現象(曇り一時雨なら、雨が降る時間)が起こる時間帯の長さを示しています。例えば、「くもり一時雨」の場合、雨が連続して降り、その期間が予報期間の1/4未満と予想される時に用いられます。また、「くもり時々雨」の場合、雨が断続的に降り、その期間が合計して予報期間の1/4以上で1/2未満と予想されるときに用いられます。
「のち」とは、予報期間内の前半と後半で現象が異なるときに用いられます。例えば、「くもりのち雨」の場合、予報期間の後半に雨が降ると予想されるときに用いられます。
■「所(ところ)により」の「所」ってどこだろう?
地域などを表す用語に「所により(ところにより)」というキーワードが有ります。
同じように地域を表すものには「山沿い(やまぞい)=山に沿った地域・平野から山に移る地帯」「山間部(さんかんぶ)=山と山の間の地域」「沿岸部(えんがんぶ)=海岸線の両側の、ある広さをもった地域と水域」といったふうに、名は体を表すとおり、非常にわかりやすいですね。
では「所」ってどこのトコロなのか?と、いいますと、ある予報エリア(北部・南部など)のなかで、気象現象が地域的に散発し、その地域が特定できない場合に用いられるのです。そして、その現象が発生する場所の合計面積は、起こると予想されたエリア全体の1/2未満となっています。
このように、なんとなくわかっているつもりでも、実は違うなんてことは、ここで書かせて頂いた以外にもたくさんあります。しかし、正しい理解を持って見る天気予報は今まで以上に皆さんのお役に立つものになると思います。
ここで興味をもたれた方がいらっしゃったら是非気象予報士を目指してみてください。
え?私ですか。私はまた次の機会に・・・。
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