パナレーサー
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06-07シクロクロス参戦記
幼き日の想い
No Triathlon, No Life
すべてはパワー、すべては心
マトリックスというチームで走って
自転車と競技と
ロードレ−スの原点
自転車発展に向けて
若手トライアスリートの生活 〜SUNNY FISH〜
雨の日のタイヤのセッティング
MTBの本質についてー徒然
“オバQ”的活動!
祝 「つくでMTBスクール」10周年!!
“world swim for malaria in bicycle(www.inomatahiroko.com)”を終えて
目指せシクロクロス界の安くて美味しいファミレス!

『繋』-つながり-
“プロ”とは
縁(えん)
自転車と共に・・・
バスケット人生
スタイル
水陸両用を目指せ!
4月1日パナレーサーがサポートする新生ドミナバカンツェに期待
2月23日私の車椅子陸上競技という世界
1月27日オーストラリアと日本の自転車を取り巻く環境の違い
12月22日夢の中断・・あれから4年
11月26日これからのマウンテンバイクって?
10月29日スローライドのススメ
9月24日コロラドMTBキャンプ“で感じたこと
8月25日号 「名門!? 京都大学自転車競技部」
7月26日号 「I-nac(国際アウトドア専門学校)と私、そしてMTB」
6月23日号 「覚えておきたい「天気予報」の常識」
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19歳で初めてフランスでの世界選手権に参加した。結果はスタート直後に落車して散々な結果だったけど。世界に通用するライダーになりたい!と言う思いは日々増していった。翌年以降、アメリカのコロラドを中心に遠征を行ったが、そのたびに世界のレベルの高さにいつも打ちのめされたものだ。そして、単独での遠征では生活をするだけでかなりの苦労が付きまっとった。会場への移動、自転車整備、食事、宿探しなどなど。日本では簡単にできる事が海外では思うように行かない。言葉もほとんど解らなかったし、お金も余り無かったから、車の中に寝泊りしたり、スーパーの駐車場でスパゲティーを作って食べたり…

3ヶ月で16レースに出て、ふらふらになったりしたけど、どんなことがあっても世界レベルの選手になりたいという思いはさらに盛り上がったものだ。結局、昨年で引退をした僕には、その夢はかなえる事が出来なかった。“コロラドMTBキャンプ“を思い立ったのは、このシーズンもとっくに始まった5月の終わりの頃だった。世界に出て行く選手のお手伝いがしたいなあ、と思ったのだ。

開催予定の時期は8月の終わりだったのでほとんど時間が無い、選手にも声をかけるがなかなか集まらなかった。自分の思いはものすごく熱くなっていたのに、空回りばかりして皆に伝わっていないようだった。結局2名のみの参加と、寂しい初回となった。選手に労力的にも金銭的にも負担をかけないように出来るだけ安い航空券・宿泊先・レンタカー手配や補給食の協力者のお願い、栄養指導、トレーニング指導のお願い先も探した。

ツアー会社で同じようなツアーをお願いすると4割近くも高くなるのだ。航空券も安いのを手配したのはいいが、結局獲れたのが出発の2日前だったり、宿の予約が勝手に破棄されていたりとバタバタの作業だった。補給食とマッサージオイルはエナジャイズさんから“BORN”を提供頂き、栄養指導はミヤタスバルレーシングチームの広報も務める絹代さん、トレーニング指導は鈴木典和氏に協力を頂くことが出来た。キャンプでは『自分が選手時代にして欲しかった事』を道しるべに、車の運転、買出し、料理、バイク整備、マッサージ、やれるだけのことをやったつもりだった。が、自転車以外はすべて素人の私ではそのどれもが中途半端だったので選手にはすまなかったと思うが、将来的には各分野の専門家を参加できるようにしたいと思う。 2週間で3レースを参加するというスケジュールだったが、残念ながら参加した2名の結果だけを見れば、決して喜べる結果ではなかった。
しかし、遥か島国・日本から参加しただけでも大いに意義があったと私は思っている。

レースはNORBA(アメリカ選手権シリーズ)と、もうひとつはかなりローカルなレースに参加をした。日本の選手は、海外のレースに参加する時、NORBAやワールドカップと言った大きな大会に出たがるが、ローカルなレースに出ることでアメリカの選手の底力を体験して欲しかったからだ。
ワールドカップやNORBAにも参加できない地元の草レーサーにも速い奴がゴロゴロいる。今回参加した選手が地元の人に「何でプロクラスに出るんだ??もっとクラスを下げたら??」と言われたらしいが、それが日本にいると解らなくなってしまう。

日本では最上級クラスのエリートクラスでも、アメリカではセミプロやエキスパートのクラスでも優勝はかなり難しいと思う。折角の海外でのレース、大きなレースに出たいと言うのはとってもよく解る。自分もそうだった。
でも本気でこれから世界を目指していくなら、完走できるか出来ないかのクラスではなく上位に食い込めるクラスでしのぎを削って這い上がっていく本当の強さが必要だと感じた。

ロードレースでは、ヨーロッパ向けのツアーをエスペランス・スタージュの久保 信人さんが行っている。実業団のチームもシーズンを通して遠征し結果も残し始めている。MTBはどうか?今現在、海外を拠点に活動をしている選手は一人だけだ。日本にいても強くなれる。確かにそうだと思う。でも今回感じたことは、海外に身を置いて活動をすることは世界レベルになるためには必要だ。海外に身を置くことによる最も大きな差、それは“意識”だと思う。

日本では少し強くなればサポートを受けられるが、海外ではその域に達するにはかなりのレベルに這い上がる必要がある。レースでも常に上のレベルの選手が回りにウヨウヨいるので向上心が保たれる。選手時代の僕では解っているようで解っていなかった重要な事だ。

スポンサーを得てお金を得ようとするなら、世界レベルにならなければいけない。
その覚悟があるのなら、血のしょんべんをして這い上がっていくしかない。そんな選手が来年以降、このキャンプに参加してくれるように、今からワクワクしながら
キャンプ前の長野でのトレーニング講習会。すでにキャンプは始動している。

レース前の今回参加した小笠原選手と辻選手。世界に目を向けて頑張れ!

キャンプ前の長野でのトレーニング講習会。すでにキャンプは始動している。

レース前の今回参加した小笠原選手と辻選手。世界に目を向けて頑張れ!

プロフィール

戸津井 俊介 氏
高校時代に通学で使い始めたマウンテンバイクでツーリングをはじめたのがきっかけで、レースをはじめる。卒業以来ロードレースのクラブチームに所属し、海外レースにも出場し、経験を積み、19歳の時にMTBのレースにスイッチ。その年の全日本選手権シリーズでは総合2位の成績を収め、世界選手権、全日本代表メンバーに選ばれる。
スタートから積極的に突進するそのスタイルは、「突貫小僧」「ロケットスターター」などと呼ばれて注目を集め、単身アメリカやオランダで修行し、1998年にはアジア大陸選手権にて優勝。アジアチャンピオンとなった。

 
練習後に戸津井氏よりスポーツマッサージを受ける参加選手。
参加選手のケアを受けることができるのがこのキャンプのいいところ。

 

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